2024.02.13
私は病棟で勤務しており、妊産褥婦さんのサポートや赤ちゃんのケアなどが主な業務内容です。その中で忘れられないエピソードは、切迫早産で長期入院をされていた方が無事出産となり、母子ともに健康で退院されていく姿を見ると助産師として関われて良かったと思えます。また、その赤ちゃんに対しても「君がずっといたのか~!よく頑張って産まれてきてくれたね。」と、とても嬉しく思います。
私は幼い頃からボランティア活動などに興味があり、ある時、済生会が保有する巡回診療船「済生丸」の番組特集をきっかけに済生会と「済生勅語」の精神を知りました。私もこの基本理念のもと、医療に携わりたいと思うようになり、済生会付属の看護学校に入学しました。それまでは他科の看護師を目指していましたが、母性看護実習を通して、現在の職場での先輩と患者さんとの関わりを見て感動し、「助産師になって、この先輩と一緒緒に働くんだ。」という決意が芽生えました。あの瞬間は今でも忘れられません。
当院の新人教育プログラムは充実しており、接遇マナーから看護技術まで様々あります。看護技術研修では、専門認定看護師や先輩看護師が講師として、教科書だけでは分からない臨床での経験を含めた指導もしてくださります。学んだことをすぐに臨床で実施してみたら、分かるようになった事・出来るようになったことが多くあります。
当院は、栃木県で最も出産の多い病院です。地域周産期母子医療センターとして、自然分娩からハイリスクの出産まであり、様々な経験を積むことができ、自分の成長に繋げられることが特徴・魅力だと思います。その方にとってどのような看護や支援が必要なのか、入院中に限らず、退院後も見据えて多職種のチームで検討していくことで、チーム医療の大切さを実感し、自身のスキルアップに繋げることができると思います。