主に慢性腎不全末期で血液透析導入期・維持期・終末期の患者を対象としています。血液透析以外に腹膜透析導入期・維持期・終末期の患者も対象となります。年齢も、20~90歳台と幅が広く、各期に合わせた対応が必要となります。 患者が自身の病態や治療を具体的に理解し、主体的に自己の生活をコントロールできるためのセルフケア能力を高めていくことが重要です。生活の一部としての透析が、維持・継続できるための支援(教育・指導)や在宅療養に向けての社会資源の活用などについて援助していくことが求められます。
「チームで治療にあたります」
医師、看護師と臨床工学技士が連携し透析治療にあたります。また、患者の状態に応じて、透析室内だけでなく、病棟のベッドサイドでの血液透析治療も行っています。患者の状況によっては、24時間365日透析が必要なこともあります。それに備えて日々拘束体制をとっています。
透析室で働くために特別な資格は必要ありませんが、当院では「透析療法従事職員研修」を受けています。一般的な疾患の知識に加え、透析療法に関する知識と技術が必要です。
透析は透析装置とそれに付随する透析回路を使って、体外循環による治療です。体外循環のためには、内シャントや透析用カテーテルなどの、血液を引くルートと戻すルートが必要です。透析用回路をセットアップ(プライミング)したり、内シャントに透析専用の針(太い)で穿刺したり、透析終了に合わせて対外循環の血液を体内に返血するなどが必要となります。
悪化していた腎臓機能(採血データ)や呼吸機能(胸のレントゲン)が、透析をすることにより劇的に改善します。目で見て効果が確認できることに、やりがいを感じています。反面、透析は長期的な治療です。患者とは長期的な関わりとなることが多いので、人間関係を構築した上で、生活の一部としての「透析」を共有しながら、同じ目標に向かうことにも、やりがいを感じています。
A・Bチームに分かれて業務開始
看護師・臨床工学士と共に本日の患者さんの治療・処置を行う上での情報伝達をして情報の共有を図ります。
通常透析患者入室時間
外来9:00~10:00
入院10:00~10:30
析開始後、患者の状態観察、透析機器の観察点検、患者処置、ケア、バイタルサイン測定(30分~60分毎に行う)
透析オーダ確認。透析室担当医師と時間調整。
オーバーベッド時、1部透析患者終了後環境整備・リネン交換、プライミングを後、患者を受け入れる。
透析患者の状態報告、看護ケア・治療方針の検討。
11時から交代で昼食・休憩を1時間とる。
透析終了時間に合わせて返血・止血を行う。必要時指示・臨時処置で透析回路を経由し実施した場合は、透析システム愁訴・処置で入力する。
透析回路以外から使用した薬剤は、電子カルテに入力する。
病棟への申し送りは透析システムを確認しながら行う。
月・水・金曜日は2部透析がある。
1部透析患者透析終了後、環境整備・リネン交換・プライミング後、患者を受け入れる。
透析開始後、患者の状態観察、透析機器の観察点検、患者処置、ケア、バイタルサイン測定。(30分~60分毎に行う)
オーダの確認。
治療終了後、環境整備とリネン交換を行い翌日の透析器具の準備をする。
救急カートの必要物品チェックを表に基づき行う。(1日、15日、救急カート使用時)
患者の疾患・重症度・看護度より、ベッド配置し電子カルテに入力する。
自己管理に向けた生活指導を病棟に行き実施する 家族介入が必要な場合は事前調整をおこなう。
入院維持透析患者で指導が必要な場合も実施する。
カンファレンスの参加・指導。
透析導入期患者への出張指導対象者選定する。
向精神薬・毒薬定数の使用状況を確認し、向精神薬・毒薬管理簿に記載し捺印する。
業務終了後、火元確認を行い火気チェック表に記載・捺印する。
拘束対応時間
月~金曜日 17:30~翌日8:30まで
土・日曜日 17:30~月曜日8:30まで
2部透析:透析終了時間に合わせて返血・止血を行う。
操作については、腎センター通常透析マニュアルに準じて実施する。
必要時指示・臨時処置で透析回路を経由し実施した場合は、透析システム愁訴・処置で入力する。
透析回路以外から使用した薬剤は、電子カルテに入力する。
病棟への申し送りは透析システムを確認しながら行う。
向精神薬・毒薬定数の使用状況を確認し、向精神薬・毒薬管理簿に記載し捺印する。
業務終了後、火元確認を行い火気チェック表に記載・捺印する