4階北病棟はNICU(新生児集中治療室)9床とGCU(新生児回復室)10床からなる病棟です。早産児や低出生体重児、先天性心疾患など疾患をもって産まれた赤ちゃんたちが、安全・安楽に治療を受けるためのサポートや発達を促すケア(ディベロップメンタルケア)を行っています。また、ご家族へ退院指導の実施と多職種と連携をはかり、自宅での生活の不安を軽減できるようサポートしています。
NICUは急性期看護が中心となります。治療の緊急対応といった医療ケアや新生児の日常的なケアを実施しています。また母子分離となった母への愛着形成に向けたかかわりを行っています。 GCUは退院に向けた新生児のケアや新生児とそのご家族の関係づくりを支援する家族看護を実施しています。またご家族へ育児指導や内服指導といった育児支援を行っています。
新生児はまだ、言語コミュニケーションが取れないため言葉以外のストレス反応から新生児の要望を汲み取ります。またご家族は新生児が生命の危機に直面するという想定外の出来事が起こりストレスに晒されています。そのつらい気持ちに寄り添う力も大切なスキルです。これらのスキルは患児やそのご家族と関わっていく中で自然と培われていきます。
NICUにいる新生児は体温調整や呼吸、循環が不安定で状態が変化しやすいため、観察力やアセ スメント力が求められます。新生児は気持ちを訴えることができない患者さんということもあり、新生児の状態を考えて必要なケアを確認しながら行動する必要があります。成人看護にも通じますが、繊細な新生児を看護するNICUではより大切なことです。 当病棟には「小児プライマリケア認定看護師」「NCPR(新生児蘇生法)Jインストラクター」が勤務しています。高度な看護実践とリーダーシップを発揮し新生児とそのご家族に寄り添えるよう多職種との連携をはかっています。また、スタッフ教育も行っており病棟全体の看護の質の向上にむけた役割を発揮しています。
赤ちゃんの可愛さが何よりのやりがいです。赤ちゃんの可愛さに日々癒され、看護師みんなで「かわいいね」と言いながら楽しく看護をしています。状態が悪く、NICUに入院してきてから、わが子のように愛情を持って回復過程を見守ってきた子が、退院となり、ご家族も喜んでいる姿を見ると、心からやりがいを感じます。
夜勤スタッフから日勤スタッフに夜間の状況を報告します。自部署以外に産科の状況も把握します。
看護師2人がペアとなり、赤ちゃんのもとで環境や看護ケアについて話し合い、看護計画を立てます。
赤ちゃんのペースに合わせた時間で沐浴や清潔ケアを行います。毎日測定する体重は、育児ノートに記載しご家族と一緒に成長を見守ります。
3時間ごとに授乳を介助します。個別性に合わせた方法で授乳をします。赤ちゃんの飲みたいタイミングを見極めることが私たちプロのテクニックです。
交代で休憩を取ります。
体温や脈拍などを測定し身体の状態を観察して把握します。検温で異常があった場合はすぐに医師に相談し、指示を仰ぎます。
ご両親の面会が可能です。お母さんはオムツ交換や授乳を実際に行います。看護師がお手伝いさせていただきます。又、退院後にもお薬が必要な赤ちゃんへの飲ませ方をご家族と一緒に練習を行います。
ベッドサイドで赤ちゃんの様子を見ながら、電子カルテに看護記録を入力します。赤ちゃんの状態で必要なことを夜勤の看護師に申し送ります。
医師・看護師など多職種チームで情報を共有し、赤ちゃんとご家族にとって最善の治療・看護・支援を話しあいます。
日勤スタッフから日中の赤ちゃんの状態について申し送りを受けます。お母さんへの育児サポート状況などを引き継ぎし、サポートを維持します。
16時と同様にご両親の面会が可能です。
3時間ごとに授乳を介助をします。
バイタルサイン以外にも赤ちゃんのストレスサインも確認しています。
3時間ごとに授乳を介助します。
この検温で夜間の状況をアセスメントします。ミルクを増やせそうか、呼吸は楽かなど、赤ちゃんの代弁者になります。
看護師は赤ちゃんのかかとから採取します。医師は静脈から採血するので看護師は赤ちゃんの痛みのケアを行います。
医師が回診をします。看護師は赤ちゃんに負担がかからないように介助します。ベッドサイドで赤ちゃんの様子を見ながら、電子カルテに看護記録を入力します。
日勤スタッフに夜間の状況を申し送ります。