当院の救急外来は栃木県救急救命センターの役割を担っており、年間の救急外来受診者数は約15,000人、救急車受け入れ台数は約8,000件、救急入院患者数は約5,000人であり、心筋梗塞・脳卒中・頭部外傷・その他の重篤な患者さんへの医療を24時間体制で行っています。軽症から重症まで、様々な疾患や年齢の患者さんに対して質の高い救急医療を提供しています。
救急外来では、突然に生じた障害または急激な疾病の発症や急性増悪によって、医療を必要とする人々に迅速かつ適切な看護実践を行っています。そして、救急外来に訪れる患者や家族の多くが心配や不安を抱えており、それらを和らげることなどの精神的ケアも行っています。また、救急認定看護師やクリティカルケア専門看護師が所属しており定期的に勉強会を開催し、専門性の高い看護を提供しています。
患者さんを救うために必要不可欠なのがチーム医療です。救急外来では医師・看護師・救急救命士・臨床工学技士・事務が連携を密にとり業務にあたっています。また症例によっては地域連携課やケースワーカーなどとも連携をとり協働しています。
当院では2020年よりドクターカーの運行を開始しました。医師、看護師、救急救命士でメンバーが形成されています。ドクターカーの搬送患者を救急外来で受け入れ、迅速かつ適切な高度医療を提供しています。救急外来の看護師も訓練を受け現在は3名の看護師がローテーション体制で乗車し活躍しています。
緊急度、重症度の判断力や患者の状態をアセスメントする力が必要とされます。患者さんの重症度に応じて、必要な医療を提供するからです。部署内で定期的に医師と共同の勉強会などを開催し、救急看護の質の向上を図っています。
救急外来に訪れる患者や家族の多くが心配や不安を抱えており、時には強く混乱している場合もあります。そういった場合、早期から家族援助の必要性を看護師が認識し関わることで、患者家族のニーズを満たすことができます。救命が優先される現場では、家族看護は後回しにされがちですが、少しでも早く家族の不安に寄り添えるよう、私達は、救急外来搬送時、入室時の家族への声掛けを大切にしています。
救急外来で日々の仕事に役立つスキルとして、救急救命技術(BLS、ACLS)、院内トリアージ(JTASプロバイダー)、災害、急変対応、外傷看護(JNTEC、JPTEC)などがあります。部署スタッフも院内・院外を問わず定期的に研修に参加し、日々の業務に活かしています。
救急外来を受診した患者さんの命が救えた時に特にやりがいを感じます。また、患者さんやそのご家族から感謝を伝えられると大きな達成感を得られます。そして、多くの知識を技術が習得でき、幅広い症例の対処法を実際に学べます。そのため看護師として継続的なスキルアップができます。
夜勤医師から診察中の患者さんについて申し送りを受けます。
夜勤スタッフから患者さんの診療進捗や付き添い家族、注意事項についての申し送りを受けます。
その他、係から連絡や院内のお知らせなどの情報伝達をします。
インシデントKYTやショートカンファレンス、医療安全情報の読み合せなどを実施します。
患者さんの受け入れがいつでもできるように、診療スペースの整備や物品補充などを実施します。
救急カートやME機器(医療機器)の点検をし、すぐに使用できるよう整えます。
救急車で搬送された患者さんや、直接来院した患者さんの診察介助や、看護ケアを行います。静脈路確保や採血、注射、心電図検査、画像検査への患者搬送など、医師の指示のもと実施します。看護記録は電子カルテの救急システムに入力します。救急車以外で来院した患者さんはトリアージを行い、緊急度に応じて診療が開始できるよう医師と相談しながら対応します。
交代で休憩をとります。
倫理や症例などについて検討会を行います。(24時間患者さんを受け入れているため、患者さんが少ない時間に会議や検討会などを行い、情報共有をしています。)
医療機器や物品薬品などを点検・補充し患者さんの受け入れに備えます。
日勤看護師から夜勤看護師に患者や業務などの申し送りをし、夜勤の担当看護師に患者の引継ぎをします。
日勤スタッフから患者さんの診療進捗や付き添い家族、注意事項についての申し送りを受けます。その他、係から連絡や院内のお知らせなどの情報伝達をします。各患者さんの担当看護師に、引き継ぎをします。
救急車で搬送された患者さんや、直接来院した患者さんをの診察介助や、看護ケアを行います。静脈路確保や採血、注射、心電図検査、画像検査への患者搬送など、医師の指示のもと実施します。看護記録は電子カルテの救急システムに入力します。救急車以外で来院した患者さんはトリアージを行い、緊急度に応じて診療が開始できるよう医師と相談しながら対応します。患者さんのご家族に診療状況を説明し、入院や手術・検査についてのご案内を行います。入院や手術・検査になる患者さんについて、各部署に申し送りをします。
患者対応の状況に合わせて交代で休憩を取ります。
13時間夜勤のスタッフに申し送りを行います。遅番のスタッフから患者さんの引き継ぎをします。
患者対応の状況に合わせて、交代で休憩を取ります。
倫理や症例などについて検討会を行います。(24時間患者さんを受け入れているため、患者さんが少ない時間にカンファレンスなどを行い、情報共有をしています。)
患者対応の状況に合わせ、空き時間に医療機器や物品薬品などを点検・補充し患者さんの受け入れに備えます。
夜勤医師から日勤医師に患者さんの状態や診療状況を申し送ります。夜勤看護師から日勤看護師に診療進捗や付き添い家族、注意事項についての申し送りを受けます。その他、係からの連絡や院内のお知らせなどの情報伝達をします。各患者さんの担当看護師に、引き継ぎをします。
インシデントKYTやショートカンファレンス、医療安全情報の読み合せなどを実施します。